ゆっくり人形生活

ARTICLE PAGE

28 2017

ショートヘアができるまで(1)


このたび、双子のショートヘアウィッグを新たに作り直すことにしました。


経年劣化でゴムが伸びきってしまって、ちょっと触っただけで外れてしまうんです。髪の毛そのものはサラツヤなので勿体ない気持ちもあるんですが、ヅラがポロポロ取れるのって結構つらい(笑)

という訳で、双子のショートヘアウィッグが出来るまでの過程をレポートします。
長くなるので記事を二回に分けます。今回はお湯パーマをかける所まで、カットは次回。詳細は続きからどうぞ。

※続き以後、ぼっさぼさのデフォルトウィッグや生首状態の無彩色ヘッドなどの写真が出てきます。苦手な方はご注意ください。

ストレートヘアを加工する


加工するのはPARABOXの非耐熱ストレートウィッグです。
シルバーがストレートロング、プラチナブロンドはストレートS。毛並がまっすぐでゴムで縛りやすい長さであれば何でも良いです。


まずはそのまま被せてみて、ウィッグの具合を見てみます。怖くてごめんね!
シルバーはハゲ気味ウィッグキャップが透けて見えるほど毛量が少なく、プラチナブロンドは頭が重く感じる程の多毛です。

PARABOXの1/6ウィッグはいつ買っても品質が安定しません。そして4.5インチのシルバーは毛量が多い個体に当たった試しがありません。でも加工しやすいので買っています。好きですよ、パラボウィッグ。


ロングヘアをばっさり切っちゃうの勿体ない!と思われるかもしれません。私も昔はそう思って、ボブヘアのウィッグを短くカットしてみました。

これは2011年に撮った写真です。
切っても切っても毛先が内側に巻いていってしまって、漫画チックなストレートショートにはなりません。目指す所はこの絵の髪型です。ので、毛の流れをコントロールしやすいストレートロングを切って作ることになったのでした。

使う道具いろいろ

  • 温度計(100度まで計れるもの)
  • ラップ
  • 輪ゴム
  • 眉用はさみ
  • すきばさみ
  • ドールヘアーシザーズ(無くても大丈夫)
  • ウィッグが入っていたポリ袋
  • ホチキス
  • 割り箸などの棒


あと大事なのが、お湯パーマの土台になるヘッド。
双子のショートヘアを作る時は、いつもパラボのネコヘッドを使っています。耳の造形がパーマの邪魔にならない事と、額から眼窩の窪みにかけてのラインが、前髪を作るのに丁度良いのです。

お湯パーマの土台の形状はとても重要でして、
プチフェアリーには直径3センチの発泡スチロールボールを使ってみたのですが

球状ボールだとマッシュルームに

卵型だとストンとしたボブカットになりました。
ちなみに、上のマッシュルームを卵型スチロールでお湯パーマ掛け直したのが、現在のプチフェアリー(チビミン)が使っているボブカットです。

お湯パーマするよ!

前置きが大分長くなりました。ようやく本題です。

土台になるヘッドに棒を刺します。耐熱・耐水性であれば割り箸でもなんでも良いです。今回はPARABOXのパラボーを使いました。


ヘッドにウィッグを被せて、水をたっぷり使って櫛で丁寧に梳かします。
チリチリになっている毛は後からカットするので、この時はそのままにしておきます。


十分に梳かしたら首の付け根あたりを、輪ゴムを2本使ってガッチリ縛ります。
縛った後に長すぎる髪をカットしました。毛は短い方が乾燥が早いです。


ラップでチュッパチャップスのようにキッチリ包んで、輪ゴムでしっかり縛ります。
ラップがくちゃくちゃだと髪に変なクセが付くので、出来る限り丁寧に包みます。

このままお湯に沈めると、熱でラップ内の空気が膨張して髪とラップの間に隙間が出来てしまいます。


ということで一工夫。ラップの上からポリスリーブを被せます。
ウィッグが入っていた袋を頭を包めるくらいの大きさに切って、頭囲に合わせてホチキスで留めて自作します。スリーブはキツキツで、ラップの上から無理やり被せるくらいのサイズが良いです。


ラップの中にお湯を通すため、爪楊枝や先の尖ったハサミなどで小さな穴を3~4つ開けます。
穴が多すぎると熱湯に沈めた時にラップが破れます。破れました。


耐熱容器(写真はガラスのコップ)に熱湯を注いで、温度計で75度以上80度以下になったらヘッドを沈めます。ゴムで縛った部分が確実にお湯に浸かるように注意します。

非耐熱(トヨカロン)はサランと違って煮る必要がありません。
お湯パーマする時に決まった加熱時間などは無いのですが、80度のお湯にヘッドを沈めても75度を下回らないようになるまで温めるようにしています。

耐熱繊維のウィッグも何度かお湯パーマしていますが、まだ「何度以上何度未満で何分間」と具体的な数値を上げることは出来ません。



乾燥させてゴムを外しました。


シルバーのウィッグが、ゴムで縛る時にちょっと失敗して変なクセがついてしまいました。でもこれから挽回できるので大丈夫です。

お湯パーマ後の乾燥時間は、
夜寝る前にお湯パーマして、7時間寝た後にラップを剥がして輪ゴムを切って、8時間働いて帰宅したら乾燥終了
という感じです。

ちなみに、この写真の段階ではまだ櫛を通していません。櫛を通すのは、カットする段階になってからです。

という訳で、次回の更新に続きます。

関連記事

ウィッグ加工